いやはや、鼻の詰まりが・・・
・・・って、実際に鼻が詰まっている訳ではありません。
なかなかアイデアを価値にするのは難しいのです。まず、私が何がしたいのか分からない。なんとなく分かったとしても、それがシンプルなことのハズなのに、言葉にするとやたら複雑になる。自分でも理解できないから、人にも理解されない。そのようなものを持ち合わせてしまったとき、それを形にして、価値に変えて、生活の糧になったら良いですよね。
図にするとこうなります。
多少の言語力で、これを伝えることもできなければ、形にも価値にもならない、と。
さて、私がやるべきこと、ミッションといいましょうか、だんだん見えてきました。それは「地理情報の中間情報の編集」です。1/18に、ある会社向けの提案書を作っていてこの言葉がひらめいて、少し鼻の詰まりが解消されました。
しかし、アイデアを形に、価値にするために、自分が今持ち合わせている力だけでは足りないことをハッキリ認識する契機でもあります。
さて、何が必要なのでしょう。私が今までオススメされたツールや、必要性を感じるツールを挙げてみました。
デザイン…これはこの図を作れる程度には回ってきましたが、これがあって助かっています。地図や、その他の完成イメージ、思考のフレームワーク整理、名刺からWeb、よさげな提案書まで自力で製造できます。これが自身の活動のコストカットになっていることは間違いありません。
あとは、私の周りの、ウオーと思うまともな人は、研究者と技術者と事業主でしょうか。みな、自分のツールは「簡単に使えるもの」という前提で薦めてきます。「自分が使える」前提は良いんです、使えるんですから。なぜか「私が使える前提」になっていて驚きます。
「簡単にオススメされるソレが簡単に使えないっての!」
・・・叫びはこのあたりにしておきましょう。
〈研究という道具〉
私の中で、いや誰がどう考えてもハードルが高い、と思うのが「研究」界なのですが、この人達もなんというか、私と一切壁がなく、同じ世界にいるよ、みたいな感じで会話を続けようとします。あなたには見えていて私には見えていないそのリテラシーの差、このマジックミラーのような溝を発見して楽しんでいます。結局それを楽しんでいるだけで問題解決には繋がらない訳ですね。
〈技術という道具〉
技術って言うと広範囲過ぎますが、ここでは情報解析やプログラム解析等に絞ります。そう、こうした技術屋さんも・・・突然専門用語を飛ばしてきます。私が通じる人だと思ってしまっているようです。確かに「パソコンぜんぜん使えな〜い」という訳ではありません。
キーボードも、クリックも、そこそこできます!!
↑この程度です。つまり実際のところ初中級。初心者から見たら中級だし、上級者から見たら初級者です。ダサい「ホームページ」しかなかった1990年代、CSSなんてなくてもHTMLタグだけ書いていれば良かった時代、ホームページは作れました。しかしそれから世の中がややこしくなって、CSSを埋め込んでキレイなWebを作らなきゃいけなくなってから、匙を投げたくなる程度の人間です。
つまり地理情報システム(GIS)も使えなければ、何かしらのプラグインを使ったり埋め込んだりしてアレをアレするようなことはできないのです。
情報の解析と可視化みたいなことを私がしたとすれば、それはIllustrator(デザインソフト)とExcel(マクロ・ピボット不使用)です。
Excelで使うのは、四則計算(+−×÷)とグラフくらいです。
〈ビジネスという道具〉
このセンスがあったら人生苦労しないよ!マッタク!
・・・と思うのは私だけではないのですが、ある人はなんかサラッとやっちゃうんですよね。いやはや困ってます。まず私が見たことがないものを作ると、市場価格がない(or分からない)ので、価格がつけられない。相手もつけれない。話が進まない。
そして・・・上記の「足りない道具」を借りようにも、どこに当たれば良いか、どのくらいの価格と契約が必要か、も分からない。
そして・・・資金力もなければ、それをパッケージにして価値に転換するセンスもない。
ないない尽くしです。
研究の世界に行く人は、ここに行かない!行けない!からの反動で行く人も多いようなのですが、私は逆に研究界に行けない!という反動が大きかったので結局ここに行き着くしかありません。(その変な反動で、何故か最初場違いな会社に就職してしまったのですが。)
実例を挙げてみました。
デザインの力のおかげで「とりあえず一次イメージとして形にできる。」
・・・この1つの穴が空いていたお陰で次に進めたのは確かです。
実際は、デザインの力で空想地図およびその付帯物ができ、Webを作っておいたことで誰でも見られる形になったこと、そして友人知人が多かったので、イベントに自分から行かない私でも誘われる機会が増え、たまたま行ったイベントで取り上げてもらい、それを見つけたフリーの編集者が私と出版社を落とし、本が出版された・・・
という、意外な一発目のパンチが社会の壁に到達した訳ですが、それはこの4つの◯にない「高度な文章力」を借りることができた、というか「高度な文章力」がやって来たためです。
これで強力なツールを得られたとはいえ、私は文筆業になる訳でもありません。あと時々勘違いする人がいますが芸能方面でもありません。(テレビに数回出たからって…)
どのようなプロダクトを生み、どのような価値をどこにどう提供していくのか・・・それを考える序章に過ぎません。
それで、「高度な文章力」がやって来たときのように、偶然を待つだけでは、生きているうちに来るのかどうか怪しいところです。
というわけで、自力で少しずつジリジリ侵食しながら、少しずつ良い道具の発見→連携のセンスを磨いていく他ないな、と思った夜でした。あ、朝になってしまいましたね。(7:11)