コメディーなマンガに地図ですと?(高舛ナヲキ・ジグソークーソー空想地図研究会)

こんにちは、地理人です。
地図マンガと言えば、「ちづかマップ」が話題を呼びましたが、
先日(2016/6/24)、新たな地図マンガが発売となりました。

高舛ナヲキさん作・「ジグソークーソー 空想地図研究会」①巻(amazon
honto)です。
ネットからも一部無料公開されています。

地図漫画?いやいや、高校で起こる(ちょっとラブ?)コメディーです。
ただ、気付いたらどどーんと地図が登場したりもします。

身近に起こる壮大な?(身近なのか壮大なのか…どっちなんだ)謎解きをするのに、地図が大きな鍵になってくるのです。

著者の高舛さんとの出会いは、とあるゲームを作るプロジェクトで、彼はもちろんイラストを描く立場で、私は地図を作る立場でした。それからしばらくして顔を合わせて、地図を広げて…

地「地図を見るだけでも、その道路の模様だけで、そこが昔からあるのかあとでできたのか…色々見えてきますよね」
高「えっ?

みたいな会話から始まり、みるみる、地図の謎解きにハマっていった高舛さん。
私も色々ネタ出しはしましたが、高舛さんは実地でいろんなところを取材し、区役所や建設事務所等に当たったり、独自で色々調査したりと、好奇心の赴くままに謎解きを深めていったのでした。その軌跡とエッセンスが散りばめられています。

あ、ちなみにここで言う「空想地図」は、実在しない都市の地図…ではなく、実在の地図からの空想、のようです。念のため。

地図は物語をグイグイ深める良いカギになっています。
「地図」という、ニッチでコアな趣味の世界がある、というよりは、
「あらゆるモノゴトを深めるときに効いてくるスパイス」だと思っています。

つまり、珍味としての素材というよりは、
あらゆる食材をスパイシーに引き立たせる「胡椒」のような。

地図という、一見狭く深い箱におさまりそうな趣味ですが、いろいろな方向に棚卸しできる可能性を秘めています。
空想地図…はアート界隈にも繋がりを作る一方で、深夜のバラエティに紹介されたりもしましたが、
今回は日常コメディーの漫画です。

さて、地図は今度はどんな世界にやってくるのか、楽しみです。
ジグソークーソーも、イイところで終わっているので、続きも気になります。

あ…(思い出した)
そういえば。

「ジグソークーソー 空想地図研究会」①巻の発売記念イベントで、トークショーが開催されます。と、高舛さんのイベント紹介をする体ですが、そこに私も居合わせる(並んでお話する)ことになりました。

○開催日
2016年7月17日(日)14時~16時(予定)
○開催店舗
TSUTAYA 三軒茶屋店

詳細はこちら

それではまた〜。

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