「ご活躍問題」/地理人的ホットワードから振り返る2019年(1)

さて、筆不精のブログ放置野郎(こういうタイプの人は絶対にブログやメルマガ、今だとYoutubeで食えるようにはなりません)、もはや年1回の投稿頻度になってますが(これでも自分では続いてるな…と思うなど)、振り返りの季節ですのでひとつ記事をば。

最近よく言われるフレーズがあります。

「ご活躍ですね」

最近これを「ご活躍問題」と呼んでいます。なぜそう言われるのかの想像はついています。東京都現代美術館での出展マニアフェスタは来場者数も話題性もあり、期間も長かったため「何かを世の中に出している」感は過去最多だったかもしれません。あと1年で2冊本を出しています…この話は次の次の投稿でします。その他、メディア露出とイベントの数が今年は多かった、ということもあります。それではその数を見てまいりましょう。

一般参加可能で告知、公開しているイベントが例年10〜15回だったのに対し今年は33回、テレビ・ラジオも例年は1〜5回くらいでしたが今年は11回、と増えています。さて、この回数増だけ見ると仕事が増えてそうで、食っていけそうで、未来がありそう、な感じも一瞬しますが、そうでもないよ、というのが今回の投稿のメインで、最近ずっと思っていたことです。

ちなみに今年の機会増は、多分にマニアフェスタを実施している別視点さんのお陰でもあるのですが(イベントはうち12回が別視点主催あるいは起因、テレビ・ラジオはうち5回がマニアフェスタ起因)、振り返ればマニアフェスタもここ1年のイベントで、1年半前は別視点はあれど、マニアフェスタはなかったのです。そう考えると別視点にとっても飛躍…だったはずですが、別視点の松澤さんと私で(ぜんぜんもうかってねぇ…)と口を揃えてこぼしています。

案外トークイベントとテレビ・ラジオ出演で得られるフィーはなかなか知られていませんが、私のような一般人だと、両者共通しておよそ1〜3万円です。3万円もらえたら良いほうで、番組によっては5000円、ということもあります。つまり、週1でイベントや出演があったとしても食えないのです。そこで、ここで頑張ろうとする場合にはいくつかの手が考えられます。

・回数を鬼のように増やす
・1回の単価を上げる

この2つ、違うようで、そのためにやることは共通しています。1回あたりの集客数を増やす、イベントであれば参加費を上げる、番組であれば視聴数を増やす…そのためには、いずれにしても集客力の爆増、ひいては価値の上昇が求められます。「有名人への道」とでも言いましょうか。なるべく多くの人の人気をどれだけ得られるか、そのためのPRは欠かせません。

私をご存知の方は気づいてると思います。私にそのやる気があるのか。ないのです。まず人を誘えない(大きすぎるボトルネック)。だってそんな遠くから来て金払えなんて、ねぇ…。さらに、告知しまくってもしつこいよなぁ、と思って告知が控えめだったり。根がそんな感じなので、数回告知することがあっても(よ、よかったらきてねぇor見てねぇ…)みたいな感じだったりします。

私とは異なり、「なるべく多くの人に私を知ってほしい」…「そのためにたくさんの人に来てほしい」…「まだまだ全然足りない」…と思っていたり、多くの人が知ること(回数や来客数、フォロワー増等)、バズること、何か強い期待をされることで充実感を得られるのであれば、有名人への道は開かれると思うので、そんな方はがんばりましょう。道は開かれるかもしれません。

では私は、どちらに行くのか、という話です。

突然関係ない話ですが、カフェって不思議な業態です。一等地の場所で、内装にも手間をかけ、店員さんが何人かいたりします。それでいて300〜500円の飲み物を頼んで客は長居する(私も時にそんな客の一人ですが)…あれ、出ていくお金のほうが多くて、入ってくるお金は相当少ないのでは…という気さえします。ス◯バなんてその極みなので本当に不思議なんですが(そのへんはスタ◯マニアの方の研究を待ちたいと思います)、個人店でカフェをやっている人はどうしているでしょう。

席数増やして詰め詰めにしたり、PRして集客しまくるか、あるいはメニューの単価を上げるか。単価を上げるのが一般的ですが、前の2つはあまり聞きません。むしろ「カフェそのもので利益を上げず、カフェは本業の入口として、本業のPRコーナーor相談窓口or貸スペースにする」なんてパターンもあります。 私にとっても、イベントやメディアは本業ではなく、知ってもらう入口、またはテストアウトプットといった位置づけです。じゃ本業は何なんだを考える話は、次の記事で書きます。

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