2015年 11月 の投稿一覧

空想地図の可能性と、表現活動について

今回の展示は、地図読解力が高い人から全くない人まで楽しんでいただけた、という声が多かったのはありがたい限りでした。また、個人的にも空想地図を何らかの形でアウトプットすることについては、可能性が広がり、これまで蓄積した言語化できぬモヤモヤが、かなり解消されたのが、個人的な収穫でもありました。

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「作家」「表現活動」について

今の私の名刺には「空想地図作家」と書いてあります。今や作家と称されることに抵抗はなくなりましたが、もともとそれは本意ではありませんでした。他者からそのように紹介されるため、整合性をとるためそうした経緯があります。

私が作家を名乗ることへの違和感の内訳は、作家への反感や抵抗ではなく、単に私と(いわゆる)「作家」との差がとても大きい気がしていたことに起因します。また、作家を「恐れ多く」も思っていました。それこそ芸大の院を卒業し、表現活動をしている人の輪の中にいると、ひとり「スミマセン…」と思うこともありました。

作家(表現活動を行うことを主軸に置いている人)は、自らの表現に全力を投入し、それを公開したり、その「作品」を通じて見る人や社会との接点を作る・・・経済活動とは違えども一つの「仕事」のようでもあります。その大義のために、作品に全力を投入し、作品の価値を高め、展示や公演等をしています。

対して私は、もともと「落書きの延長」で始めたことを続けている自覚しかなく、「作品」と言われることに抵抗がありました。人から「この作品は…」と言われると、「作品じゃないです、ただの地図です。」と返したりもしましたが、それは謙遜ではなく、何が「作品」なのかが分かっていなかったためです。今では第三者目線でこの空想地図制作を解釈すると、作品と言うこともできるので、納得はしました。

「できちゃった地図」

しかし、私は空想地図制作に全力を投入しておらず、これからも全力を投入する気はありません。私が必死に、空想地図に対して「これは私の全てだ!」とばかりに一極集中すれば、そこには経済活動以上の意味を付与したり、他人から否定されても跳ね返す程度のプライドを身に纏う必要もありそうです。しかし、そこまで意味のあるものではないと思っています。

変な話、空想地図はなくても世の中は回るのです。私はこういう「なくても良いような無駄」「誰もやったことがないこと」「誰も期待してもいないこと」「やったところで役に立たないこと」を試行錯誤するのが元来好きでした。「どうなっても良い」(完成しなくても評価されなくても良い)という気楽さから、自由に空想地図制作を始めたのだ、と思います。

高い意識で作ったものではなく、生み出されてしまったもの・・・「できちゃった婚」のできちゃった状態に近いと思っています。いわば、「できちゃった地図」なのです。

また、その「気楽さ」は、地球上の(現実の社会関係における)利害に左右されず、空想測量の精度を上げるものとも思います。第三者目線で世相を見つめる「空想測量人」として地図を描き続けるのが、ある意味ミッションだとも思っています。

「空想地図」が呼び起こしたこと

そんなこんなで、もともとは一人で試行錯誤するおもちゃのような空想地図でしたが、周囲の人に見せる中で、私が作って楽しむ以上の、意外な効果もありました。

ひとつは、「ニッチな知見や興味を持った人がハマる」ということ、もうひとつは「全く地図に馴染みがない(興味がない、読めない、嫌い)という人が食い入るように見る」ということでした。

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前者は私の予想を上回る勢いでしたが、それでもまだ少し想定していた話。後者はまったくの想定外でした。これは今回の展示での1コマですが、女子大生が地図を食い入るように眺めています。老若男女、地図への親近感がない人も、数分と言わず十数分、地図の前から離れない光景も珍しくありませんでした。

そして彼らの多くは「市販の地図、実在の地図は、やはりそれでも興味が無い」と言います。実在の市販の地図を食い入るように眺めていた私からすると、ひとつ理解が足りていないところで、「地図にはなくて、空想地図にあるもの」を考える契機になりました。

私が推測するに、
・現在地と目的地がないので、いつもの(目的の点と線を探す)「地図」の使い方から解放される
・現地を知る人がおらず、想像力でしかエントリーできないおもしろさがあり、正解がないから自由に想像できる
(逆に現実の都市は、正解があり、いくら想像しても、正解や実態をつきつけられると想像は無駄なものとなる場合がある)
ということでした。

「空想地図」がつなぐもの

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さきほどのひとつは、「ニッチな知見や興味を持った人がハマる」層と、「全く地図に馴染みがない(興味がない、読めない、嫌い)という人が食い入るように見る」層の話ですが、もっと明確にするとこのようになります。

鉄道やアニメ、ゲームは、もともとニッチな趣味でしたが、人口も多く、比較的メジャーな趣味になっています。私は行ったことがありませんが「コミックマーケット」というニッチ趣味の祭典の中のメジャーコンテンツにもなっていると思います。ニッチ界のメジャー、いわば「最強の地下アイドル」でしょうか。

空想地図も、こうした「ニッチ趣味」の芽が出たものとして見られる動きがあり、同人趣味の文脈に吸収して発展を願う動きも多少感じられます。しかし、B層の小さな丸だった空想地図が少しずつ知られることで、大きいな丸になることに、私はおもしろさを感じません。むしろ、この「小さな丸同士を繋げるもの」として機能していることが興味深いのです。

地図を前に、地質調査の仕事をしている人と、インテリア関係の人と、日本語の古語の研究をしている人が、お互いマニアックな興味や切り口地図の中の細部にアプローチし、目線が合う瞬間を提供する、というのは、これまでニッチオブニッチの世界に訪れなかった新しい現象でしょう。

展示会場でも、小さなBを繋げるものとして、小さなBを繋げる目次として機能したなら本意ですし、実際に展示会場の左側にあるのは「小さなB」の制作物です。

いわゆる同人趣味は、作る側と見る側が同じ価値観を共有した小さなコミュニティにおける、自給自足、地産地消に近い現象とも言えますが、ここで満足していると見えないのが図中のCの層です。

「地図に全く興味のなかった層が食い入るように見ている」ということです。実際にこれまで、展示前にも「地図が嫌いな女性が食い入るように見る」例を数十人は見ています。軽く100人以上はいたと思います。それほどまでに珍しいことではありませんでした。ここにはさらに眠った可能性がありそうです。

意外な人にも響くものだ・・・「ニッチが理解できる人だけで消費する」ことは、ニッチ層が閉ざしているだけかも知れない、それは同人趣味の多くの人にも思うことでありながら、私の自戒にもなりました。まず、「地図に興味がない多くの人」の目線がいったい何がおもしろいのかを理解、咀嚼しつつ、そういう人にどうやったらもっと楽しんでもらえるか、これを考えれば、今まで遠かったAとCが繋がる・・・これはC同士が繋がることよりも大きな革命だろうと思っていたのです。

B層は、A層以上にニッチであるためA層より引っ込んでいることも多いのです。
B層も、A層に習って小さくまとまって同人化する傾向もあり、それも構いませんが、日常を鋭く見つめる専門的視座・知見は、多くの人(C層)にとっても価値があり、おもしろいことでもあるのです。

突然現れた「居間theater」

展示の話だけでなく、展示とのコラボレーションの話も、不意にふっとやって来ました。「居間theater」は今回の展示会場「HAGISO」常駐のパフォーマンス集団で、展示とのコラボレーションをしている、と言うのです。よく分からないけどおもしろそうだ、と思いつつ、結果的に意気投合して、上記の「Cを繋ぐ大きな扉づくり」に着手することになります。

B同士を繋ぐ動きは、予想する人もいましたが、Cの動きはこれまで「イベントで話す」「テレビに出る」くらいしかなく、それを期待する声のみで「どうやってCを作っていくか」を一緒に考える人はいなかったため、ある種の孤独を抱えていました。

11/22に「ようこそ中村市!ワークショップ&引っ越し相談会」をしましたが、今回の引っ越し相談会は4年前に構想したまま半ば忘れていたことでしたが、それが急に現実化したとも言えます。

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意気投合しておきながら、実はまだ、居間theaterのことを深く知りません。
さきほど居間theaterに関連するYoutubeを全部見ましたが、表現系の感度の良い人が鑑賞する前衛芸術なのか、多くの人が楽しめるお祭り…にして少々ひねりの効いた何かなのか、全く演劇っぽくない何かなのか、全く統一感がありません。むしろ「表現手法や対象、アイデンティティを固定しない」のはポリシーであるようにも感じます。もっと噛み砕けば、演劇とパフォーマンスという手段を持ちながら、それを劇場の外に繋げる集団、ということではないでしょうか。「パフォーマンスカフェ」は、演劇に興味のある人が集う小劇場での公演ではなく、それを全く演劇と関係ない日常の舞台に出前しているようでもあります。居間をtheaterにするのでしょう。

それは私が、空想地図および地図によって結ばれるニッチな趣味群を、全く地図に接点のない人々にどう繋げるか、という動きと重なります。(本人達に確認すれば良いのだが、あれから会う機会がなくて・・・)

「地図」とは

地図がどんどんマニアックなものになることに、私は違和感も感じていました。メジャーにしたい訳でもありませんが、地図とは私にとって「万物のビジュアル・目次」であるため、ビジネスマンからアーティスト、学生から主婦、老人まで、あらゆる人の生活や事業活動を一覧できる目次のようなものだと思っています。これまで日本の市販地図(都市地図)を作ってきた会社も、広く多くの人に使ってもらうためそのような努力をしているのにもかかわらず、今や地図は単なる「検索の道具」となり、多くの情報が詰まった地図そのものはマニアにとっての栄養分として特化しつつあります。しかし、もっと単純に「多くの人が日常を読み解いて、おもしろさと発見を得られる絵」として地図は再定義できるのではないか、と思っています。そうしてこそ、地図は「万物のビジュアル・目次」としての機能を全うするだろう、と思います。

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空想地図を取り囲む全体像

私はマニア扱いされることも多いのですが、実はそこまででもありません。狭く深くではなく、かなり「浅く広く」です。鉄道の人からバスの人、地形の人から歴史の人まで、「かなり込み入った話まで、通じる話がほどほどにできる」状態ではあります。私は狭く深くを追求するより、あらゆるマニアと「話の通じる人」として、Bを繋ぐ動きはとれるでしょう。

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(さきほどの図を再掲します)

そして私自身、何より「空想地図の一体何がおもしろいんだ、地図が好きって何なんだよ」という感覚を持つ一般市民でもあります。ある種、Bのコンテンツを作る者の中で貴重な「Cの感覚を持つ者」でもあります。

私がこれから地図の範囲を広げたり、街のパーツを増やしたり、地理系技術者っぽいこと(GISなり地形なり3Dなり)をするのが、いわゆるよくある「期待」です。それは気が向いたらしますが、どちらかというとこのB(A)同士、およびB(A)とCを繋ぐ役として何ができるかのほうが、答えが見えていないので気の進むところです。再掲になりますが、「誰もやったことがないこと」「誰も期待してもいないこと」のほうが乗り気になる傾向があります。しかしこれは役に立つか立たないか、無駄か、と言われると、そうでもなさそうです。場合によっては大きな革命が起こります。私の中で、無駄か無駄でないか、役に立つか立たないか、という判断基準がどうでも良くなるくらい、何かおもしろい繋ぎ方ができれば、より地図が本来の「万物の、ビジュアル・目次」として機能すれば、と思っています。

<開催報告>「中村市をめぐる万物収集報告展」(@HAGISO)

東京・台東区谷中「HAGISO」での展示「中村市をめぐる万物収集報告展」は本日最終日ですが、足を運んでいただいた皆様、ありがとうございました。

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展示の様子を簡単に紹介しますと・・・

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右側には、空想都市・中村市をつかむさまざまな情報があります。地理感覚をつかみたい方は、地誌のような解説、地形、人口(ちなみに並べた西京市の統計は大幅に間違っています)、地理感覚がない人にはイメージでつかめるようなタウンガイドやグルメガイド、ロゴです。

こういった街の断片を頭の中で継ぎ合せるだけでも、少しずつ街のイメージが見えてくるのではないでしょうか。(※このうち半数はWebでも見られますが、半数は今回初公開です。おいおいWebにもアップします。)

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中央部には大判で中村市の空想地図が展示してあります。この空想地図はWebでも見られますが、じつは「地図を遠くから眺めて、全体感をざっとつかむ」ことで、いつも見えないものが見えてきます。普段はWebやスマートフォンで、目的地の「点」を探すために地図を見ている人が多いと思います。

敢えて、現在地も目的地もなく、全体感眺めると「土地勘をつかむ」ような感覚を得られたり、ズームアップしたりズームアウトしながら、何か気になるポイントを発見したり、ということができます。

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左側は、この空想都市・中村市の様子を別の角度から眺めたものです。私ではなく、それぞれの表現手段を持ったスペシャリストが、中村市の日常を映す欠片を制作しています。鉄道時刻表(鳴海行人氏)、住民票と国庫債券(架空公文書作家・olo氏)、80年前の平川市街地の鳥瞰図(鳥瞰図絵師・中田匠氏)です。

都市を形成するあらゆる断片があることで、立体的に都市に見えて来ること、この断片がどこにあるかが気になる際には、地図を見るとどこの話かが繋がります。地図あらゆる日常の欠片を映す目次になっています。

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こちらは鳴海さん作の時刻表。スペースの都合で平日のみの掲載ですが、実際には休日ダイヤもあります。時刻表読解力と多少の視力がないと見えませんが、中村市内の大手私鉄、中村電鉄の時刻表です。中村市を構成する首都圏の中心、西京(榊山駅)へのアクセスも読み取れます。終電もチェックできます。

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続いてoloさんの公文書。じつは右の住民票、コピー防止機能がついています。oloさんと私でセブンイレブンに行き、コピー機でコピーすると「COPY」と出てくるので、いよいよリアリティもここまで来たか・・・と思ったものです。本来は紙幣を出す予定でしたが、今回は見送り、またまたマニアックな国庫債券が登場しました。これは私も実物を見たことがないので、どう似ているか分かりませんが、物々しさだけは感じるので、リアルかどうか知らないのに勝手にリアリティを感じます。

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最後に中田匠さんの鳥瞰図。これは語れば奥が深いひと品。中村市内で最も賑わう平川市街地の80年前の様子です。中央の大きな建物は今も地域一番店となる旭丸百貨店。その前の橘山交差点はカギ型街路だったのが、道路の拡幅とともに直線になろうとしています。一番の変化は、平川駅が2つあること。これは、中村電鉄(現日根川線)と、京中電鉄(現中村電鉄京中線)が別の会社だった頃のお話。これが後に直通し、当時の京中電鉄の駅は平川高速バスターミナル、中電百貨店になっています。また、中村電鉄日根川線の平川〜中村間(地図の左上、鉄道線路の下にあるできかけの橋脚)は工事中で、下にレールが置いてあるのもみどころです。

(いまさらですが、こういうことを展示開始時に投稿すれば良かったのですね・・・反省;)

「会場に私がいると展示のおもしろさが倍以上になる」という声をいただいたのにほとんどいられずスミマセン。(作家が本業ではないのです・・・)

また、展示だけでなく、付随する濃いイベントが2回ほど行われました。

*11/22
<開催報告>「ようこそ中村市!ワークショップ&引越し相談会」

*11/27
<HAGISO クロージングトーク 議事録・備忘録> 「中村市をめぐる 万物収集報告」クロージングトーク/今和泉隆行(地理人)×石川初(地上絵師)×宮崎晃吉(建築家・HAGISO代表)

展示や、周囲の表現活動をする人々との交流を通じて、私の「作家活動?」について考えるきっかけにもなりました。それについてはこちらの投稿でお届けします。

最後に、中村市の日常を構成する断片となる、現実感溢れる制作物を用意していただいた、中田匠さん、oloさん、鳴海行人さん、今回の展示の契機をいただいた青木彬さん、HAGISOの宮崎晃吉さん、展示に大きなスパイスと栄養を与えた居間theaterの皆さんに感謝致します。

11/27 クロージングトーク(今和泉隆行×石川初×宮崎晃吉)

東京・台東区(谷中)HAGISOで行われている展示「中村市をめぐる 万物収集報告」もいよいよ終盤を迎えています。

今和泉隆行(地理人)×石川初(地上絵師)×宮崎晃吉(建築家・HAGISO代表)
の3名で、クロージングトークを行う予定です。

http://hagiso.jp/art/2015_11_nagomurushi/

本日 11月27日[金]21:30 – 23:00
¥1000(1ドリンク付)予約不要です。是非お近くの方、お時間のある方、お越しください;

(写真は、本件の打ち合わせでも何でもなく…偶然に3人が集まった際に撮られた写真)

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<開催報告>11/22「ようこそ中村市!ワークショップ&引越し相談会」

11/22(日)、居間theaterとの共催で「ようこそ中村市!ワークショップ&引越し相談会」を実施しました。これは、現在東京・台東区(谷中)のHAGISOで行われている「中村市をめぐる 万物収集報告展」内のイベントになります。

午前の部は、既に任意のイベントや公共施設、大学等で実施し、今回で累計7回目となる「空想地図を作る」ワークショップ。「地図なんて描いたことない」人がほとんどです。風景や距離感を置き換えるスキルがなくても、簡単に地図模様が作れるキットを用意。これを1〜2時間で仕上げて、できた街の様子から日常を想像する、というものです。
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作り始めは「一体どうやって作ったら良いんだ」と手が止まる人もいますが、あまり考えずに細かく切り刻んで組み合わせを試行錯誤していくうちに、少しずつ形が見えてきます。
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地図シートを組み合わせて模様を作る人もいれば、ペンで線を描いたり塗ったりして仕上げていく人もいて、地図の作り方も十人十色です。
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できた地図もまた、十人十色です。
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午後の部は、居間theaterによる「中村市 引っ越し相談会」でした。

これまで、1回のフィールドワーク、2回のミーティングを経ています。
都心から郊外に向かう電車の車窓から風景の変化を観察し、都市圏の広がりと成立起因、現状の差異を観察。また、実際の街を3箇所回って、それぞれの街の全体像や日常を味わい、空想都市の土地勘をつかむ材料を得ました。その上で、空想地図上の土地勘をつかみ、実際にメンバーで空想都市内での生活をイメージして、当日に至っています。
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中村市北区、荒蓋駅前にあるエキスパートホーム荒蓋店のスタッフとして、居間theaterメンバーと地理人が、空想都市・中村市への住み替えをナビゲートします。
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やはり一人ひとり、ぴったりな街も物件も違います。
「オススメ・ベスト!」なんて、一概に決めつけられないものです。それぞれの「ベスト」は違うのだ、ということを主催側も実感しつつ、来る人もまた実感したことと思います。
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この日は延べ20〜30人の方が空想地図を見ながら(空想都市を訪れ)、間取図を見ながら物件を検討し、多くの人が物件を決めて帰られました。

会場内では、地質調査業の人から日本語古語の研究者まで、ニッチな専門分野を極めた人からふらっとやってきた人まで、地図を囲みながらそれぞれ深めたい部分の解像度を上げて楽しんでいた人もいました。

この「ニッチな専門分野を極めた人から、ふらっとやってきた人まで」というのがミソで、ニッチ・オブ・ニッチの人にも、特にこれまで地図に興味を持ったことがない人にも楽しんでいけるものができてこそ、地図は「万物を映す、ビジュアル・目次」という、本来の価値、可能性を発揮するものと思います。これについてはまた地理人ノート内で追って書きたいと思います。

当日お越しいただいた方、関心持っていただいた方、万物収集報告の制作者・中田匠さん、oloさん、鳴海行人さん、そして居間theaterの皆さん、ありがとうございました。

なお、当日お越しいただいた方に、blogにまとめている方もいるので、こちらもあわせてご覧ください。

架鉄@コラムシフト(Phase2)Vol.111 ようこそ中村市!ワークショップ&引越し相談会(木下次郎さん)

note 中村市をめぐる万物収集報告展に行ってきた(ATUSIさん)

展示は11/29まで続きます。私自身、ほとんど展示会場にはいませんが、11/27(金)はHAGISO代表の宮崎さん、地上絵師の石川さんを交えてクロージングトークを行います(予約不要)。ご関心のある方は、この機会に直接お話できればと思います。

【展示情報】中村市をめぐる 万物収集報告展(11/10〜29)

11/10〜29の間、東京・台東区「HAGISO」にて、地理人制作の中村市空想地図&各クリエイターが生み出した、数十年前の中心市街地の鳥瞰図や公文書などを展示した「中村市をめぐる 万物収集報告展」を開催します。
http://hagiso.jp/art/2015_11_nagomurushi/

数十年前の中心市街地・平川の鳥瞰図は、盛岡の鳥瞰図絵師・中田匠さん、住民票をはじめとした公文書は、架空公文書作家のoloさん 、中村市を走る鉄道のダイヤは鳴海行人さんが制作し、中村市の日常を構成するあらゆるもの(万物)の収集報告、としています。空想地図はその目次でもあります。

あわせて、11/22(日)は居間theater @ima_theater とのコラボ企画「引越し相談会 ようこそ中村市!」を開催します。演劇集団の女性4人グループ・居間theaterは、既に中村市の土地勘をメキメキつけてきています。詳細やお申し込みはこちらから。
http://hagiso.jp/collaborate/ima-theater/vol14/
※Facebookページはこちら:https://www.facebook.com/events/1707746269458919/