ほどほどヒットとその先/地理人的ホットワードから振り返る2019年(5)

ほどほどヒットを狙うには

さて、前投稿でマニアフェスタの話をしましたが、その機会によって地理人製造グッズは増えました。そして、その前の投稿から続きますが、今年2冊、本が出ています。なぜ本とグッズなのか、と言うと、前の投稿で「実績になる」ことを挙げましたが、「ほどほどヒットを狙うには良い」ということもあります。

今風にやるなら「Web」なんなら「自分でメディアを作る」、あるいは「Youtube」なんかいいのでは、という声も聞かれます。Youtubeはやってなくはないんですが、プロデューサーもみやまさんの頭と手が動く限りの試行版で、今後は「余裕があれば」更新されますが一旦は据え置きの予定です。ちょっと前だとブログやメルマガも選択肢に上がるでしょう。なんならこの地理人ノートなるサイトも、「メディアにするには良いのでは」との進言によって作られたのですが、年1回の個人的振り返り専門気まぐれブログに成り下がっています。そう、私には向きません

自己プロデュースを志向する人は、自由に発信し収益化できることをメリットとして考えます。しかしそれと引き換えに、しばらくの間無報酬で出し続け、反応がなくても出し続ける……という自己管理が求められます。そしてこれらの「無料で見てもらい、広告収入で収益を得る」スタイルは、爆発的にヒットしないとお金にはなりません。無報酬で収益化する保証のない状況の中で、日々多くの時間と工数を割いてコンテンツを出し続ける(あるいは収益化するまで力の限り試行錯誤する)…そこにやる気があるかどうかが問われます。

・(1)自己管理できるかどうか
・(2)爆発的にヒットしないと収益化できないがそれで良いか

この2点、OKならやってみた方が、ウーン…ならやめたほうが良いと思います。私は(1)にも(2)にも消極的ですが、私の(1)の問題は、誰かが(1)をやってくれると解決します。実際今年のYoutubeはそうでした。しかし(2)には行かないので一旦更新見送り、となっていますが。ちなみにプロデューサー的な「意思決定して推し進める」ことができないだけで、作業の分解やセルフ進捗確認、原価計算等、事務的なチマいことはできます。それゆえ地理人新サイトもなんとか自力で整えられました。

地図感覚の進捗確認ですが、単に箇条書きで必要なことを書き出す→分類してまとめる→その進捗を記入するだけの表です。何%くらい終わったかが見えると、完成までどのくらいかかるか(もっと言うとどのくらい遅れているか)が見えてきてとても楽になります。事務的なチマい話は本題ではないので置いといて…

私が現実的に叶えられるのは、爆発的ヒット、バズることではなく「ほどほどのヒット」です。これを狙う場合は、無料で発信して広告収入で収益を還元するより、モノ1つ1つを売ったほうが、少しずつですが確実に還元されます。だからこそネットが発達したこの時代でも、グッズや小冊子を作って売る、という流れは衰えないのだと思います。それだけの手間と工数をかけた分が還元されるということは、収入的に助かるだけでなく、励みとしての実感も得られるのです。ネットにおいてはnoteの課金記事とオンラインサロンがそれですが、(1)が不十分なので始めてはいません。

そこで私にとって最適なのが、古風ですが書籍出版だった、というわけです。(1)自己管理…いや、今年の地図感覚は9割以上自己管理で、前述のチマい事務的進捗管理で乗り越えましたが、それ以上に大きいのが、企画が通ると「出さざるを得ない状況」に追い込まれる、ということです。怠惰な者にとってこの「追い込まれる状況」は重要です。そして、初版の部数や印税次第ですが、出たら印税をいただけます。先日の投稿で言うところの2段目以上にはなるのでありがたいのです。(1段目くらいだったら悲しいけど、ネット系だと余裕でそうなる気がする)

自己プロデュース力の高い人からすれば、同じことをするのでも、印刷屋と折衝し大量に刷って倉庫を借りて在庫を抱え、全国の書店に営業し、PRもする…ということができれば全部自分でもらえるじゃん、印税(基本的には10%)なんてちょっとしかもらえないじゃん、おいしくない…なんて話になる訳ですが、上記のこと、めんどくさすぎるし、できない可能性もあります。あとは出版社から出したほうが実績として認知されやすい、というのもあります。

ほどほどヒットの先にあるものは

私がtoC向けのアウトプットにおいて、その波及範囲(フォローや集客、売上)はほどほどで良いとしながら、その「ほどほどヒット」が目的地で、そこで終わりだとすると…あんまりおもしろくはないなぁとも思っています。消化不良というか何というか。まだできることあるだろ、と。もちろんそこを目標にするとギリギリ生活のまま老いていくので、それに対する不安もありますが。

しかし「その先」って何なんでしょう。確かに、そこから先の広がりや膨らみの可能性を考えるのはおもしろくもあり、楽しみでもあるんですが、それはいわゆる爆発的ヒットや売上ではないのです(結果的にそうなったらなったでありがたいが、それを目標にしようとすると全然やる気が出ない)。じゃ何なのか。他にない新奇性や希少価値、そして社会的価値…とかなのですが、それって何なんでしょうね(えっ?)終わろうかと思いつつキレが悪いので、もう1つ2つ。続いて展示のお話です。

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