空想クリエイトラボ<第1期>第2回:フィールドワーク

2月末に始まった空想クリエイトラボ。2週間ほど前になりましたが、4月10日、空想クリエイトラボは第2回、フィールドワークでした。「狭く深く」ではなく「広く浅く」つかむ形のフィールドワークです。

知識や観点を提供し、1つ1つ細部を見ていくのが一般的ですが、ここでするのは「見る人自身の感覚の延長で、ざっと全体観をつかんでいく」方法です。行くことのできない空想都市の様子を地図上からつかむため、あらゆる街の様子を、地図の模様と現実の様子を照らし合わせて比較して見てみる、という流れです。基本的には昨年の居間theaterとのコラボの際のフィールドワークと一緒です。

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車社会になる前からの人口密集地(古くからの商店街)と、車社会になって以降の新しい人口密集地(新しい市街地)を見比べます。どこでも良いですが、今回は横浜市内にしました。市街地は徒歩で、その変化が感じられるところ、住宅地はバスで、長距離の移動は鉄道で移動して、1日で「広く浅く」を効率的に回ります。

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まず、住人より外来の通勤通学客の多い都心と、人口が密集する都心近郊の住宅地、および農地が混ざるさらに郊外の住宅地の差をつかみます。日常的に見ている風景でも、なかなか連続する車窓に注視する機会はありません。車窓を見やすいよう、また、あえて日常で使わない特急列車の車窓から、視点を変えて日常を観察することにします。集中して車窓の移り変わりを見るのはここまでです。

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街は徒歩で回り、メンバーは商店街で和菓子や惣菜、果物を買ったりして日常生活をトレースしつつ、会話の契機を得て商店の人と話したりしました。また、電車の移動中は、車窓を見ることもあれば、見て感じたものを描くメンバーもいます。

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商店街…大口通商店街(大口駅〜子安駅間)の様子です。いつからあるのか、どう変化したのか、もし自分が住んだらどんな生活になるか、他の街とどう違うか、を各自感じたり比較したりします。

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商店街…鶴見駅東口〜佃野(つくの)の様子です。さきほどと近しい雰囲気ですが、アーケードの形状は異なります。道が広いほうが良いのか、狭いほうが良いのか。広いほうが良いかと思いきや、商店街の人は「広いと逆に一体感がなくなり、回遊性、賑わいが薄くなる」とも言います。

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バスで鶴見駅から新横浜駅移動します(横浜市営バス41系統)。密集した住宅地から郊外の住宅地へ。道路の広さだけでなく家の高さや密集度も変わってきます。菊名の少々北の大豆戸(まめど)交差点を前後にその様子が変わります。

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新横浜から十日市場へ移動。十日市場駅前はいかにも「郊外の市街地」です。
そこから若葉台へ移動。集合住宅が連なる団地で、ニュータウンとも称されましたが、古くからの商店街とは異なる様子です。団地中心部作られた商店群は、ファストフード店もありますが、八百屋、肉屋もあり、旧来の商店街とどこか近い面もあれば、広い通路や広場、公園等、古くからの商店街とは異なる面もあります。

「広く浅く」都市の多様な日常を、見る人の感性や日常と照らしあわせて想像する・・・このことや、多様な特性を持つメンバー同士の意見交換、目線合わせはとても重要です。これを通してメンバーがこれから何を表現し、何を制作していくか・・・次回のラボ(第3回)で検討していきます。

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